光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~ 

カテゴリ:街並み

神崎神社を後にして次に向かった先は同じく琴浦町の光(みつ)地区。

この集落には「鏝絵(こてえ)」と呼ばれる江戸時代末期から全国的に

流行した庶民の建築文化が多く残っています。

鏝絵とは左官職人が漆喰壁に描いた浮き彫りのことをさします。

地図はこちらです


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昭和の初期に建てられた蔵には壁の側面に家紋や文字が付けられる程度だった

そうですが、戦後の昭和30年頃からは「鶴・亀・鯉・松竹梅・巾着・打出の小槌

・瑞雲・立浪」などが取り付けられるようになったそうです(鳥取県ちゅうぶ観光ナビより)

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鶴に今にも泳ぎだしてきそうな鯉など、職人の技術の高さをうかがわせます。

特に鳥取県の鏝絵は芸術性が高く種類も豊富で一説では日本一とも言われているそうです。

この光地区にはそんな鏝絵が数多く残されています。

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この絵柄、よく見ると鶴や亀、巾着や打ち出の小槌など縁起物ばかりですね。

無病息災、あるいは立身出世などの願いも込められているのでしょうか。

しかしながらこの光地区の蔵などの多くは昭和30年頃に作られた物が多く、

色が褪せていたり形が崩れていたりするものも見受けられます。

先日テレビでしてましたが、完全に漆喰が落ち土壁だけになったものも多いようです。

そういった崩れかけたものを修復し町の財産として残そうとする動きも出ているようです。

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どれも素晴らしく鏝だけで描いたとは想像もつきません。

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当然集落は古い家造りが多く一昔前の街並みを所々に見ることが出来ます。

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新興住宅地にはない落ち着いたどこか懐かしい雰囲気を味わうことが出来ますね。

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皆さんも近くを訪れた際にはこの素晴らしい職人の技に是非触れてみてください。

ただ、これらは皆個人の家ですのでくれぐれも無断で敷地に立ち入ったり触ったりという

事のないようご注意願います。




この記事へのコメント

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

見事ですねぇ~!
鏝絵もですが、蔵造りの家がきちんと手入れされて残っているのがスゴイ。
ウチの近所にも何軒かありますが、すすけたみたいに黒くなってます。
日本のこういう建築文化というのは、
ヨーロッパなどの大げさなまでの装飾よりもうるさくなく、
逆にさりげなさがいいですよね。
ちゃんと保存すれば、観光資源として活用できますよね。
食いもんばかりじゃなくて、こういうところにも目を向けなくては(笑)

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

鏝絵というのですか、これはすごい!!
父の実家は農業をしていて、倉があるのですが、
何か絵が描いてありますね。
でも、このような立派なものではなかったような(笑)
左官が使う、壁塗りをするあの鏝で、このような絵などをつくるのですか。
精密にできていますが、本当に驚きです。

確かに、食のみやこナントカを標榜するのは、
全国どこでも特徴あるおいしい食べ物はありますから
ちょっと恥ずかしい思いでしたが・・
こういう観光資源を掘り起こしていくのも方法ですね。

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

もしやとは思っていましたが、これまたありがとうございます(^^)

昔から農家のお家には必ず蔵がありますが、
この壁がこんなに脚光を浴びたのはつい最近の事ですね~
地元民にはあるのが普通の状態でしたが、
この価値を見つけて下さった方、共感して修復なさったお家の方に感謝です
もしかして、他にも色々価値のあるものが眠っているかもしれませんね(^^)

nasukaさん

nasukaさん、写真撮るのには綺麗なのを選んで撮っていますが、
中には古くなって漆喰が剥がれたりひびが入ってるようなのも
けっこうあります。
このあたりの建物の多くが昭和30年頃に作られたとのことですから
致し方ないかもしれないですね。
最近になってこの鏝絵を残していこうという動きも出ているようですから
修復されてきれいになっていくのかもしれません。
これだけのものなので県も動いて保全していって欲しいものですね。

ヲアニーさん

農家の多い集落には立派な蔵はよく目にしますが、ここまでの装飾が
施されたものは初めて見ました。
このあたりには先の彫刻を始め優秀な職人が多くおられたのでしょうか。
私も一時鏝を使う仕事に従事しておりましたが、丸く盛るのでも結構
難しかったです(笑)
それをここまで立派に仕上げるのですから恐れ入りますね。
食べ物もですが、やはり先人たちが残したこういった芸術を再発見し
そこから町おこしが出来ればいいんでしょうけどね。

sugarさん

おそらくsugarさんには次の行き先はわかっていると思ってました(^^ゞ
そうですか、最近になって脚光を浴びてきたんですね。
この集落のほとんどの家にこの鏝絵があると言う事ですから、当たり前のこと
だったんですね。
記事をアップする2日ほど前でしたか、ちょうどテレビでここの鏝絵が取り上
げられていました。
その時に修復された家の人も、漆喰が剥がれて土壁がむき出しになっていた蔵
を直すか壊すか迷っておられたと言う事でした。
こういうものの価値は外からの目もなければなかなか気付きづらいものなんで
しょうね。
いやいや、このあたりにはまだまだ眠ってるはずですよ(笑)

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

ここが次の目的地でしたか~しかしすごい職人技ですね。
神社やお寺の彫り物とか、こうゆう職人的な仕事が
できる人がどんどんいなくなっちゃうんでしょうね。

地図で確認したら線路の向こう側でしたか~
線路まで行ったのですが何もなさそうだったので
引き返しました、しまったー(^_^;)
相変わらず下調べができてないです。
こんなすばらしいとこがあれば絶対行ってましたね
今度行って見よ~、

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

素敵ですね~^^。
職人の技というのは、心を引きますね。
エネルギーがあるというか、魂が宿っているかのようです。
現代の家も素晴らしいですが、
本当の贅沢とは、こういうことなんじゃないかなぁと思いますね。
良いものを見させていただきました!
  • [2010/09/13 15:43]
  • URL |
  • クラウン・ベリー
  • [ 編集 ]
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Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

こんな凄いものがあること初めて知りました。
ヨーロッパでは、多くの町で建物の色や形が条例で統制されていて、景観を保っております。
7枚目の写真のような景観を見ると、町全体がこのような壁に統一されたら圧巻でしょうね。

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

これは、凄い。
鏝絵は聞いた事はありましたが、県内にこう云うところが
あったのは知りませんでした。(^^;

でもここまで出来る職人はもう数少ないでしょうね。
維持管理するのがもう難しいのでしょうね。

こう云う町並みなどを維持する為にも是非伝統工芸の職人を育てて欲しいけど
なかなか難しいのだろうな。(^^;

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

鏝絵ですか。
鬼瓦の好きな、まっちゃんらしいと、何故か納得しましたよ(笑)
鏝絵には、江戸時代の庶民の粋な遊び心を感じます。
でも、現代では、これを作れる職人が、減ったらしいですね。
まっちゃんが、継承すればいいのに(笑)

ぽん太さん

自転車で走られてたのでここも来られてるものだと思ってました。
何気なく地図を見てたら「光の鏝絵」というのが書いてあって、何のことだろう
とおもって調べてみるとこんな素晴らしいものでした。
ぽん太さんの好きそうな家造りですし、是非行ってみてください。

クラウン・ベリーさん

そうですよね、ホントに魂が宿ってます。
今時のハウスメーカーの作る家がいくら綺麗に整然と並んでいても
心奪われませんが、こういう街並みは何時間いても飽きませんね(笑)
ですがこういうのを保存していこうというのも生活環境等を考えれば
大変なことだと思います。
ちょっと駆け足で散策&撮影でしたのでまた機会があればゆっくりと
歩いてみたいです。

ボンジュールさん

私もこのような装飾(?)は初めて見ました。
それも調べてみると日本一とも言われるようなものですからね。

>ヨーロッパでは、多くの町で建物の色や形が条例で統制されていて、景観を保っております。

そうなんですか、条例で決めているんですね。
こちらでもたまに地区でいろいろと決められていて、好きなように外観を変えられない
所もあるようです。
7枚目の壁は残念ながらこのお宅だけでした(^^ゞ

takesanさん

あれ、takesanさんも知らなかったんですか。
ここはいいですよ、是非行ってみてください。
確かに、今頃は左官さんの仕事自体が減ってきているそうです。
技術の継承どころか職人のなり手も減ってきているのではないですかね。
最近の住宅事情では、こういった日本古来の手作業は失われつつあるのでしょうね。
残念なことです。

ゆるポタさん

納得して頂けましたか(笑)
まあ鬼瓦好きは前職との関係上ですけどね。
昔のような職人というのはかなり減ってきていると思います。
実際その仕事では食っていけないような時代になって来てますからね。
補助金でも出して保証するなり何か手を打たないと本当に一人も
いなくなってしまうんじゃないでしょうか(-_-;)

Re: 光の鏝絵 ~職人の技に触れる・琴浦町その2~

鏝絵というのですか、これまたすごいですね
とても勉強になりました^^

こういう技術は人間国宝級ではないでしょうか
願わくば伝承してほしいものですね

また地区の名前が「光」というのも良いですね

P.S.
写真の鏝絵が描いてある戸(?)は普段から開いているものなのですか?


いつか見た風景さん

いつも古い記事にまでコメントありがとうございます。
左官道具である鏝を使って作るので鏝絵と言います。
日本全国にあるそうですがやはり職人によってもそれぞれ
個性があるのでしょうね。
どうやらこの地域にはまだ鏝絵の出来る職人さんがいらっしゃるみたいです。
この扉はいつもどうかはわかりませんが私が行ったときは多くの家で開けて
ありました。
まあ夏ですから通気も考えてのことなんでしょうか。
詳しいことはわかりません(笑)

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